この記事でわかること
- ✓ 格安SIMの通信速度を正確に測定するための正しい方法と手順を習得できる
- ✓ 速度測定アプリ(Fast.com・Speedtest・RBB TODAY等)の使い方と使い分けを理解できる
- ✓ 時間帯・場所・条件による速度変動の意味を正しく解釈できる
- ✓ 測定結果から「このSIMは速い・遅い」を正確に判断できる目安値を把握できる
- ✓ 格安SIM各社の速度傾向の違いと、遅い時間帯への対処法がわかる
格安SIMの速度を「正しく」測定しないと意味がない
「格安SIMは遅い」という評判を聞いたことがあるかもしれませんが、これは条件によって大きく異なります。 一度だけ測定した結果を「このSIMの速度」として判断するのは誤りです。 時間帯(昼12時vs夜22時)・場所(都市中心部vs郊外)・測定方法(アプリ・条件)によって速度は2〜20倍以上変動します。 本記事では、格安SIMを正確に評価するための「正しい測定方法」を解説します。
主要速度測定アプリの比較
| アプリ名 | 運営 | 特徴 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| Fast.com | Netflix(Apple/Android) | シンプル・動画ストリーミング向けの速度計測。ダウンロード速度中心 | 動画・ストリーミングの体感速度確認 |
| Speedtest(Ookla) | Ookla(Apple/Android) | Ping・ダウンロード・アップロードを計測。世界標準。履歴保存あり | 総合的な回線品質の把握 |
| RBB TODAY SPEED TEST | BBソフトサービス(Web/アプリ) | 日本語対応・国内主要サーバーで測定。媒体比較結果も参照可 | 日本国内での速度評価 |
| みんなのネット回線速度 | Web(みんなのネット回線速度) | ユーザー投稿型。キャリア別・時間帯別の集合データが見られる | 格安SIM比較の参考データ収集 |
| PING計測(ゲーム向け) | 各種ゲームアプリ内 | オンラインゲームのPing値(遅延)を計測 | ゲームプレイの体感確認 |
正確な速度測定のための5ステップ
Wi-FiをOFFにする(必須)
速度測定前に必ずWi-Fiをオフにしてください。Wi-Fiがオンのまま測定すると、スマホ回線(格安SIM)ではなくWi-Fi回線の速度が測定されます。「モバイルデータ通信のみ」の状態で測定してください。
3つの時間帯で測定する(必須)
最低でも以下の3つの時間帯で測定します:①昼のピーク(12:00〜13:00)②夕方のピーク(18:00〜20:00)③深夜・早朝(23:00〜7:00)。この3点の平均が実際の使用感に近い数値になります。
同じ場所で複数回測定する
同じ時間帯でも1回だけでは誤差が出ます。同じ場所で3〜5回測定して平均を取ります。測定値のばらつきが大きい場合は電波が不安定なエリアの可能性があります。
よく使う場所(自宅・職場・通勤経路)で測定する
速度測定は「自分がよく使う場所」で行うことが重要です。渋谷のスクランブル交差点で良い速度でも、実際に住んでいる郊外で遅ければ意味がありません。自宅・職場・最寄り駅など、日常的に使う3か所以上で測定してください。
測定結果を記録して比較する
Speedtestアプリは結果の履歴を保存できます。1週間〜1か月分のデータを蓄積して平均を出すと、より信頼性の高い評価ができます。特に格安SIMの試験期間中(お試しSIM等)は毎日記録することをおすすめします。
速度の目安:何Mbpsあれば何ができるか
| 速度 | 何ができるか | 何が難しいか |
|---|---|---|
| 〜0.2Mbps(200kbps) | テキストSNS閲覧・LINEテキスト・地図表示(遅い) | 動画・通話・画像閲覧が困難 |
| 0.5〜1Mbps | LINE通話・Webブラウジング・地図 | YouTube低画質が不安定。TikTokは厳しい |
| 1〜3Mbps | YouTube360p〜480p・LINE動画通話・Webほぼ問題なし | HD動画ストリーミングは難しい場合あり |
| 3〜10Mbps | YouTube720p・Zoom通話・Netflix標準画質 | 超高画質4K動画は厳しい |
| 10〜30Mbps | ほぼすべての用途で快適。Netflix高画質・Zoom HD | 特になし(一般ユーザーには十分) |
| 30Mbps〜 | 超高速。4K動画・テレワーク高画質・大容量DL | 一般用途では過剰なほど速い |
格安SIM各社の速度傾向(2026年の目安)
| キャリア | 昼の速度目安 | 夜の速度目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| UQモバイル | 20〜100Mbps以上 | 50〜200Mbps以上 | auサブブランドで安定。昼も比較的速い |
| ワイモバイル | 20〜100Mbps以上 | 50〜200Mbps以上 | SoftBankサブブランドで安定。UQと同等クラス |
| 楽天モバイル | 5〜50Mbps(場所により大差) | 20〜100Mbps | 自前回線で安定傾向も、エリアにより差が大きい |
| ahamo | 20〜100Mbps以上 | 30〜200Mbps以上 | ドコモ回線で安定。昼も速い傾向 |
| NUROモバイル(ベーシック) | 1〜20Mbps(昼は遅い場合あり) | 10〜50Mbps | MVNOのため昼帯に速度低下しやすい |
| NUROモバイル(neo) | 〜200kbps(低速モード) | 〜200kbps | neoは意図的な低速プラン |
※これらは目安値です。実際の速度は場所・時間帯・端末・ネットワーク状況によって大きく異なります。必ず実際に使う環境でご確認ください。
注意すべき4つの落とし穴
⚠ 1回の測定結果を信じすぎない
スマホの速度測定は1回の測定値に大きなばらつきがあります。同じ時間・同じ場所で5回測定しても2〜5倍の差が出ることがあります。最低でも同条件で3回測定して平均を取るようにしましょう。
⚠ レビューサイトの測定データは参考程度に
格安SIM比較サイトの速度データは、特定の時期・場所・端末での測定結果です。実際の速度はあなたの生活圏・使用パターンによって異なります。お試しSIM期間を活用して実際の使用環境で測定することが最も信頼性が高いです。
⚠ サブブランド(UQ・ワイモバイル)とMVNOの速度差は昼帯に顕著
UQモバイル・ワイモバイルなどのサブブランドとNUROモバイルなどのMVNOでは、夜は速度差が少ないものの、昼12〜13時の速度に大きな差が生じることがあります。テレワーク・昼のWeb会議が多い方はサブブランドを優先的に検討してください。
⚠ 端末のアンテナ・Bandが速度に影響する
古いスマートフォンや格安Androidは、高性能端末と比べてアンテナ性能・対応Bandが劣る場合があります。速度が遅いのがSIMの問題なのか端末の問題なのかを切り分けるため、別の端末でも同じSIMで測定してみることが有効です。
公式情報・各社案内(5社)
※ 速度データは参考値です。実際の速度は時間帯・場所・端末等によって大きく異なります。各社公式サイトの速度に関する情報もご確認ください(2026年6月時点)。
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よくある質問
Qどの速度測定アプリが一番正確ですか?
A「最も正確」という意味では、Speedtest(Ookla)が世界標準として最も広く使われており、信頼性が高いとされています。ただしどのアプリも一定の誤差があるため、同じアプリで複数回・複数時間帯に測定して比較することが重要です。
Q格安SIMは昼に遅くなるというのは本当ですか?
AMVNO系の格安SIMは昼12〜13時・夕方18〜19時に速度が低下する傾向があります。UQモバイル・ワイモバイルなどのサブブランドは昼帯でも比較的速度が安定しています。ahamoもドコモ回線で昼帯の安定性があります。
Q3Mbps出れば格安SIMとして十分ですか?
A3Mbpsあれば、YouTube480p動画・LINE通話・Webブラウジングは快適に使えます。ただし混雑したリアルタイム動画(4K・高画質ライブ配信)には不十分な場合があります。用途次第で「十分かどうか」が変わります。
Q格安SIMで速度制限になった場合、何Mbpsになりますか?
AUQモバイル・ワイモバイルは最大1Mbps(節約モード時)。楽天モバイルも最大1Mbps。povo2.0のトッピングなし時は最大128kbps。NUROモバイルはプランによって異なります。1Mbpsは動画視聴は厳しいもののWebブラウジング・テキストSNSは使えるレベルです。
まとめ
測定前にWi-FiをOFF(必須)
昼・夕方・深夜の3時間帯で複数回測定して平均を取る
よく使う場所(自宅・職場・通勤経路)で測定する
3〜10Mbpsあれば一般用途は十分快適
MVNOは昼帯に特に低下しやすい。サブブランド(UQ・ワイモバイル)は比較的安定